『センコウガール』第2巻(後半)のネタバレ・感想!

『センコウガール』は永井三郎先生の作品です!

学校の屋上で英子を追い詰めた如月。

しかし死ぬことに対して後ろ向きだと分かると、彼女はターゲットを隼子へと変えた。

人気のない海岸へ隼子を追い詰め、ナイフを片手に馬乗りになる如月。

そこで彼女はある人物を殺したと告白する。

センコウガールはまんが王国にて先行配信となっています!

後に、いろんな電子書籍サイトで配信になると思いますが、今すぐ読みたいというかたらまんが王国をチェック!

『センコウガール』第2巻(後半)のあらすじ

小学校の頃から足が速かった隼子。

運動会で一等賞を取ると父に褒めてもらえるのが幸せだった。

「将来はおんなじ陸上選手だね!」

その言葉が隼子はなによりも嬉しかった。

しかし本格的に陸上を始めると、練習は私生活にも影響を及ぼした。

友達と遊びたい、美味しいものを食べたい、疲れたら休みたい。

そんな葛藤も怖い父の存在がちらつくと、いつも陸上を優先させた。

そこまでして迎えた中学の大会で彼女は2位だった。

その結果に怯えるように言い訳して、父に認めてもらおうとする隼子。

しかし父はため息をつくだけ。

 

見放されたと思った隼子は、次の日から追い込まれるように陸上へ身を捧げるようになった。

「なんでこんなに作るの!?」

育ち盛りの娘を考慮して作った母の料理を貶す隼子。

母の思いも分かっていたが、追い込まれていた彼女の口から出てくるのは罵詈雑言。

そんな日々が続き、結果がよくないと八つ当たりはどんどんとエスカレートしていく。

次第に生理もこなくなり、心身ともに磨り減っていた。

『センコウガール』第2巻(後半)のネタバレ

そんなある日、

「トシ、今日の晩飯焼肉にしないか」

「・・・・でも・・」

「・・・・・まぁたまにはいいんじゃないか。父さん肉買ってくるからホットプレート出しといてくれ」

そして事故は起こった。

棚の上にあるホットプレートを取ろうとした自分は、手を滑らせて膝の上に落としてしまう。

流血した膝を見つめる私。

────父の目が、見れない。────

(こんな足何の意味がある?こんな私に何の意味がある? 私なんか・・・・・)

 

全てを捧げて来た足を失い、自暴自棄になった隼子は知らない男とホテルに来ていた。

ベッドの上で全裸になり男と向かい合ったとき、

「ごめん。やっぱ無理だわ、男の子にしか見えないや」

─────なんの意味もない─────

 

「お前が死ねよ!!」

昔のことを思い出し怒りが沸いてきた隼子は、ナイフを持った如月を突き飛ばした。

そのまま倒れてナイフを落とした隙に松葉杖で殴打する。

如月も立ち上がり髪を引っ張り殴って応戦する。

このままではまずいと思った隼子は、落ちたナイフを拾い上げ如月の太ももへと突き刺す。

「ぎゃっ!!」

「ひっ・・・・・」

「ああああぁぁぁぁぁ」

自分のしたことに混乱して松葉杖を置いて走り去る隼子。

「早川さん!!」

ふとももから血を流して追いかけてくる如月。

「走れるのになんで走れないフリしてんの!?」

「大嫌いな親に大嫌いな走ること強要され続けて・・・・あげくに、怪我のロスでどんどん他のやつに追い抜かされて・・・」

「もうどうにもなんねーんだよ!!」

その言葉に顔をしかめる如月。

走れないなら大嫌いなことから離れられると喜べばいいのにと、ふてくされていることを指摘する。

「ほんとは早川さ・・・」

「やめろ!!」

「死にたくなんかないし走るのだって好きなんでしょ」

「やめろーーーっ!!!」

叫びながら逃げる隼子。

気が付けば全力疾走していたことに気がついた彼女は、晴れやかな表情になっていた。

 

駅のホームに来た如月は、いつものしつこい男子生徒と鉢合わせる。

男は流血したふとももを心配するが素っ気なくあしらう如月。

そして突然告白する男。

苛立ちを隠せない如月。

「私本当に男の人ダメだから」

そういって電車に乗りこもうとする。

トラウマに障るようなことをしたと反省した男は、如月の肩を掴んで呼び止める。

触れられた途端、如月は憎悪がこみ上げ男の股間に膝蹴りを入れた。

 

小学生の如月は頻繁にストーカー被害に遭っていたので、いつも全力疾走で帰っていた。

今日も誰かにつけられていたことを、必死の形相で母に相談した。

しかし仕事で忙しい母はそんなことなど気にすることもない。

心配してくれない母に寂しい表情を見せる如月。

それを見た母は仕事のストレスをぶつけるように娘へ八つ当たりする。

そして怒りの矛先は容姿端麗なその外見へと向かい、ストーカーに襲われるのは如月本人が誘っているからだと言い放った。

意味のない相談から数日して、如月はストーカーに襲われた。

幸いにも砂利を相手の顔に投げつけて逃げることはできたが、自分を守れるのは自分だけだとそのとき覚った。

そしてその日から彼女は、護身用にナイフを身につけるのだった。

 

学校では成績優秀でスポーツも万能。

さらには容姿端麗ということもあって、次第にクラスの女子から目の敵にされていた。

学校に居場所のない彼女は母を心の拠り所にしようと思い、褒めてもらうためにもっと頑張ってもっといい子になろうとした。

しかし母はその頃からほとんど家には帰ってこなくなっていた。

 

中学生になった如月はある日、友達の女子生徒から体育倉庫に呼び出されていた。

しかし着いてみるとそこには数人の男子生徒がいた。

彼らによると、友達の好きな男子が如月のことを想っているらしく、逆恨みした友達が金で雇って如月を襲わせたという。

動画をとりながら胸や体に手を伸ばす男子生徒。

「近寄らないで!!」

彼女はナイフをとりだし、男子生徒の顔に切りつける。

怖気付いた彼らはその場を去っていった。

 

男子生徒の目が気になるようになった如月は、その日学校から帰るとブラジャーが欲しいと母に頼む。

娘の胸をチラリと見る母。

「何そのでっかい胸。ガキのくせに気持ち悪い!」

「ホラ!」

そういってテーブルに金を叩きつけて怒りながら出て行く。

驚愕と悲愴感に満ちた表情を浮かべて立ち尽くす如月だった。

そんな昔の夢から目が覚めた如月。

気が付くと窓が開いていたせいで異常なハエが室内を飛び回っていた。

そのハエの発生源である庭へ向かう。

そして大人より一回り大きく盛り上がった土の前に立つ。

「どうにもならないことも・・・・・・ある」

『センコウガール』第2巻(後半)の感想

如月のことを意味不明で狂った少女だと思っていました。

でも彼女も生についての強い価値観があったんですね。

結果的に隼子の心の闇をとり祓ったようでよかったです。

隼子のケースは思春期なら陥りそうでしたが、如月の場合は環境が悪すぎてただただ可愛そうでした・・・

学校も友達も家も居場所がないとなると、どこでアイデンティティを見出せばいいか分からなくなりますね。

あんな暗い過去がありながら、どこで彼女が生についての興味を駆り立てたのかこれからの展開も気になります!

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