不浄を拭う人【第6話】ネタバレ・感想・考察!

こんにちは!

沖田×華先生の「浮上を拭うひと」【第6話】を読みました。

以下、ネタバレとなりますのでご注意ください。

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不浄を拭うひと【第6話】あらすじ

山田正人(39歳)は特殊清掃の仕事をしています。

 

この日も朝から依頼の電話がかかってきました。

急だが今からお願いしたいという電話の内容に伺うと答える正人だったが、

依頼主は仕事で立ち会えない上にちょっと面倒なことになるかもと伝えてきました。

たいていの面倒なことはすべて経験している正人だったので、軽く受け流して現場へ行く準備をしました。

このときは、管理会社がうるさいのかなくらいしか思っていなかったのです。

 

そして二時間後。

依頼の部屋の消毒作業中には、4人の女性たちが並んで見守っているということになるのでした。

不浄を拭うひと【第6話】ネタバレ

亡くなったのは40代の独身男性Mさん。

アパレル会社を経営しており、一人暮らしにも関わらず3LDKのマンションに住んでいました。

 

Mさんと連絡が取れないことを心配した部下の人がマンションを訪ねると、Mさんは心不全ですでに冷たくなっていたそうです。

死後比較的すぐに発見されたため、正人への依頼は部屋の中の清掃と遺品整理です。

 

ところが部屋の鍵は管理会社が持っていたので、しばらく部屋の前で待機することになりました。

 

エレベーターで上へあがり、正人は401号のMさんの部屋に向かっているところ、後ろを付けてくる女性らしき足音が聞こえます。

正人「あ!ここだな」

そしてふと後ろを振り向くと、20代くらいの女性が立っていました。

正人「あ・・どうも・・・。この部屋に御用ですか?」

「えーっと、なくなったMさんの・・・」

女性「知人です」

女性は部屋に入らないのか正人に聞いてきますが、管理会社から鍵が来るのを待っていると伝えます。

知人が来るなんて聞いてなかったので、Mさんの彼女ではないかと考えていたところ、さらにもう一人派手目の女性が近づいてきました。

正人はその女性にも「あのー・・どちら様・・・」と聞きますが、その女性も「知人です」と答えるのみです。

そしてその後もさらに女性が部屋の前に集まります。

女性「なんで入らないんですか?」

正人「もう少し待ってください」

そう言って、その女性たちを抑える正人。

「遅くなって申し訳ありません」と管理会社の方が到着した時には、20~40代の「知人女性」が4人も集まっていました。

そして正人は鍵を受け取り清掃の準備をすると、女性たちにエントランスで待って欲しいと伝えますが、女性たちは大丈夫なので気にしないでくださいと答えてその場から動きません。

さらに正人は、これからドア部分の消毒もあるので・・・と念を押しますが、それでも女性たちは大丈夫なので気にしないで下さいとやはり動く気配もありません。

 

正人(ていうか・・・この人たち・・・遺族でもないし誰なんだろ・・・?)

正人「今から入りますが・・・部屋がどんな状況かまだわからないので、一度私が先に入って異状なければみなさんにお部屋に入って頂くということで・・・」

女性たち「わかりました」

 

 

話の分かる人たちでよかったとほっとして部屋の鍵を開ける正人でしたが、ドアを開けた瞬間に女性全員が一気になだれ込んできました。

 

正人「ちょっ・・・ちょっと・・・!いったいなんなんですか!?」

女性たちはMさんが亡くなった寝室を通り過ぎておくの部屋に向かいました。

見向きもしないでどこに行ったんだろうと正人は不思議がっていたところ、突き当りの部屋が急に騒がしくなります。

その部屋はたしかリビングです。

正人は恐る恐る部屋の中をのぞくと、みんないっせいに部屋の中をあさっているのです。

女性「こんなところにあったのね!下のタンスにもある!」

そう言いながら引っ張り出しているものは、高級そうな時計やアクセサリー、ブランドバッグでした。

正人「ちょっと!!勝手に触らないでください。いきなりなんなんですか?」

女性「大丈夫!!」

女性「これ形見分けなんで!」

「そうそう!」

「前からくれるって約束してたんです!」

「私も!!」

そう言っている女性たちは、みな全員必死な表情をしています。

正人「形見・・・分け・・・?」

そこでMさんの部下の方から電話がありました。

部下「今日は立ち会えず申し訳ありません」

「社長の部屋にはもう入れました?」

正人は部屋に入ることはできたが、知人だと名乗る女性たちが入ってきてしまい、清掃作業が出来ないことを伝えます。

部下「あ~~やっぱりきちゃいましたか」

正人「えっ?」

 

Mさんはプライベートも羽振りが良く毎日夜は飲み歩いており、いろんなお店の女性とデキでいたことによりとっかえひっかえ自分のマンションに連れ込んでいたそうです。

いつの間にか亡くなったことがその女性たちにかぎつけられてしまったのだと、Mさんの部下は話します。

そう、この4人の女性たちはすべてMさんお気に入りのホステスたちだったのです。

正人は一人だったのでなすすべもなく、ただ見守ることしかできませんでした。

 

そして正人は一枚のMさんの写真を見つけます。

Mさんは40代だと聞いていましたが、若く見える方だったのです。

結婚や恋人に縛られず、自由気ままに生きて、欲しい物全て手に入れても、こんなにあっけなく死んでしまい、残したものは全て他人に流れていくんだと正人は思いました。

 

 

女性「すいませーん、終わりました」

「私たちもういきます」

手提げがぱんぱんになるほど部屋のものを詰め込んだ女性たちはそそくさと部屋から出ていきました。

 

残された部屋は台風がきた後のように荒れ果てています。

正人(余計な仕事増えたなー・・・)

(作業時間大幅に遅れてる・・・早く片付けなきゃ)

急いで作業を進める正人でしたが、あるものに目が留まります。

正人「・・・ん?ナニコレ、ポエム?」

「あー・・・みつを系好きだったんだ・・・こんなにいっぱい」

壁にはたくさんのポエムが額縁に入れられて飾られていました。

その中の一枚のポエムをみながら、

(オレ、ドンマイドンマイ

しかしまいったなー

死んだのもびっくりだけど、女の変わりようもビックリだわ

マジ結婚しなくてよかったわー

あー人生こーゆー日もあるでしょ

お互いドンマイドンマイ)

まるでこんなことを言いながら、肩をポンっと叩いてくれるような方だなとポエムを見ながら正人は思います。

そしてそんな風に考えると、不思議と腹が立たなくなり、人の欲と業と人生観がかいま見えた貴重な一日だったのかもしれないと正人は前向きに仕事を進めるのでした。

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不浄を拭うひと【第6話】感想

普通に考えたら遺族がこの女性たちを絶対に許さないだろうなーとか思ってしまったのですが。

かなり前向きなMさんだったようなので、これもこれでポジティブに考えているのかなと私も思ってしまいます。

ですが、遺品をあさりに来る人っているんですね・・・。

自分はこんな女性には絶対なりたくないなと思いました。

身近な人の死を悲しめず、金銭ばかりを追い求めてしまうと心から貧しくなってしまいそうです。

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