声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~【38話】のネタバレ・感想!真苗過去編~若水過去編

漫画「声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~」は安武わたる先生の作品です。
今回は前回に引き続き真苗過去編です!

~前回までのあらすじ~
真苗は政治家の父と、元女郎の母の間に生まれた妾腹の子だった。
10歳のとき母が亡くなり、瀬戸内から連れ出されて、東京にある父の邸宅で養育されることになる。

我が子に対して無関心な父。
慈悲深いがどこか屈託を感じる養母。
底意地の悪い異母兄姉。
真苗の心の拠り所は愛犬のポチと、5つ上の女中・お菊だけだった。

長じるにつれて真苗は容姿端麗・学業優秀な学生となり、凡才である異母兄姉を圧倒するようになる。
しかし真苗が14歳のとき、ポチが毒を誤食してこの世を去ってしまう。
失意に暮れる真苗は、慰めてくれたお菊と恋に落ちて愛欲に耽るようになる。
そんなある日–学校から帰った彼が見たものは…?

 

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声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~【38話】のあらすじ・ネタバレ・感想

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声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~【38話】のあらすじ・ネタバレを紹介しますのでご注意ください!

声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~【38話】のあらすじ

学校から帰宅した真苗が見たのは…淑子から札束を受け取るお菊の姿だった。

ポチに毒団子を食わせたのも。
真苗をたぶらかして快楽漬けにしたのも。
金に目がくらんだお菊が、淑子の指示でしたことだった。

ふと視線を横にやったお菊は、「ひっ」と息を呑んだ。
そこには凶器を握りしめる真苗の姿があった。

 

淑子「なんなのこの子は、引き取ってやった恩も忘れたの!?」

 

慈悲深いはずの養母は、憎悪むき出しに「跡取りは自分の息子だ、女郎の子がいい気になってしゃしゃり出て」と継子を罵倒した。

 

真苗は、淑子の険しい表情に見覚えがあった。
初めてここに来たあの日…一瞬だけ見せた表情と同じ目つきをしている。
ああ自分は、何年もずっと、こんなにも、彼女に憎まれて育てられていたのか。

 

お菊「真苗様ごめんなさい!どうしてもあたし、お金が要ったんです」

 

金欲しさにポチの命を奪い、真苗を陥れたお菊が、涙ながらに頭を下げている。
ああそうか。お菊には病気の母がいると言っていたな。

頭の芯も、胸の中も、真苗の心は冷えきっていた。
なのに…とめどなくあふれ出る涙は、何故か熱かった。

 

――程なくしてお菊は辻堂家の仕事を辞め、消息を絶った。
聞いた話では遊郭に身を売ったらしい。

その後、真苗は女遊びを始めた。
学業さえよければ何をしてもかまわないという暗黙の了解で誰も文句は言わなかった。

 

吉祥「…帝大を出た学士さんがお義母さんの望み通り裏の人間になって、ずいぶん親孝行だこと」

 

真苗の過去を聞いた吉祥が皮肉った。

 

吉祥「お義母さん、初めから分かるようにしてくれればよかったのにね。あんたを憎んでるって」

 

でも、淑子も自分の気持ちが分からなかったのかもしれない。
憎むことと愛することは、時々とても似ているから…うっかり間違えてしまうほどに。

声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~【38話】のネタバレ

矢津遊郭にて
清香は挫いた足に鞭打って、おウノを急かし、東陽楼から抜け出した。

向かう先は西海楼。
そこにいるはずの真苗に助けを求めようと考えていたが…真苗は既に西海楼を去って、東京へ帰ろうとしていた。

 

清香「そないなわけねぇ!あんお方がうちを見捨てるわけ…」
道正「あんたのことなぞ何一つ言い置かんと帰ったわ、今ごろ港やろ」

 

清香は痛む足を引きずって港へ向かった。
真苗の言いつけ通り、頑張って東陽楼の人気女郎になった。
役目を果たしたら「よくやったね」と褒めてくれた。
今は吉祥がジャマしているけど、いつか自分が真苗の女になれると、それだけを心頼みに生きてきたのに――

 

港に着くと、今まさに東京行きの船が出航したところだった。
甲板いる真苗と目が合った。が、真苗はお前など用済みとばかりに冷たく目を反らした。

絶望に暮れる清香に寄り添う者があった。
母であり唯一の味方、おウノだ。

 

おウノ「…お貞。行こう」

 

清香は母に支えられ、港を去った。

 

――

 

吉祥「いいのかい…あの母娘」
真苗「何が?もう役目は終わったんだ、僕の知った事じゃない」

 

母娘に同情を見せる吉祥。
素知らぬ顔で紫煙を燻らせる真苗。

 

吉祥「今更訊くのもなんだけど、あんたがこの土地で遊郭を牛耳る実験をしたかったのは…お母さんの仇討だろ?」

 

真苗は手下にした久米に『黒川組』と改名するよう命じたが…
『黒川』というのは、真苗の実母の苗字だ。

 

吉祥「実のお母さんへの供養かねぇ」
真苗「供養?恨みだよ。母親が女郎でさえなければ、僕はもっと…」

 

そう語る真苗は、いつになく気色ばんでいた。

 

吉祥(あんたとあたしは、本当によく似てる)

 

吉祥も、真苗も、母親のことが愛しいのに、同じくらい恨みも忘れられない。
いつか骨まで染みついたこの恨みを拭い去れる日が来るのだろうか――

 

~~~

 

東陽楼にて

巴は、清香とおウノが逃げたのを知っていてあえて見逃した。
あの母娘を警察に突き出したところで、監督不行き届きで見世が責められる。
妓たちのヘイトが高まって私刑が横行すれば、見世の品格が落ちる。
毒は早いところ吐き出すに限る。
世の中には白黒はっきりさせない方がいいこともあるのだ。

~~~

7月7日・七夕の節句
矢津の見世は笹や灯籠を飾って、いつにも増して煌びやかだ。
東陽楼でも見世を開放して盛大に宴を開いた。

楼主の藤富はゲン直しが済んでホッと一息ついた。
今度の騒動は長いようで短かった。
花見で吉祥が登場して。清香が入り込んで。
真苗の企みでチヌが行方知れずとなって…七夕までにすべて収まった。

 

藤富「ようもああ引っ掻き回してくれたもんや。お職だった妓の子が…因縁っちゅうやつか」
お豊「あんた。千鳥の身請け話、いつまで若様をお待たせする気です!?」

 

~~~

 

七夕祭のあと、若水がチヌのもとを訪れた。

若水「忙しかったようだね、今日は」
チヌ「そいでん楽しかったです。女の方やお子さんもぎょうさん来られて…あっすんません、うちばっかしゃべってしもうて」
若水「いや、安心したよ。疲れが残ってるんじゃないかと心配だったからね、心の疲れは長引くから――」

チヌ(元々はうちのせいやったんに。若様の過去を知りとうてのこのこ出かけたから…)

 

チヌは、自分のせいで迷惑をかけたことを心苦しく思った。
若水は鷹揚に微笑んだまま、「波止場でチヌちゃんを見つけた時、感動した」と語った。

最初に出会ったのは、身投げしたチヌを若水が助けたときだ。
あの頃のチヌはまだ『助けられる』側の子供だった。
でもあの時は、自分の足で立つ一人前の人間になっていた。

 

若水「チヌちゃん。聞いてくれるかい、僕と寿子のこと――」

 

若水は穏やかに微笑み、話し始めた。

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声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~【38話】の感想

相変わらず吉祥さんの名言メーカーっぷりがヤバい。
真苗は万能感と無力感がごちゃ混ぜになった行動は、このような生い立ちが土壌となっていたんですね。。

こういうのは誰が悪いとかじゃないしに、全ての事がかみ合わなかったのかなぁと思います。

もし真苗の実母が女郎でなかったら?真苗が成人するまで長生きしてくれたら?
もし淑子がいい顔をし過ぎて、胸の内をため込みすぎなかったら?
もし真苗の出来が悪くて、淑子にとって『守ってあげなきゃいけないカワイソウな子』でいてくれたら…?

何にしても本人の意思と能力に反して、日陰で生きることを余儀なくされた真苗もまた『声なきもの』なのかもしれませんね。

さて、次回から若様過去編になりそうですね。
チヌは若水に身請けしてもらえそうな感じですが…
社会に踏みつぶされ擦り切れていく『声なきもの』たちの物語、なんか明るい未来が見えなくて怖いなぁ…

あと七夕祭のときチヌたちが洗い髪(髪を下ろしてる状態)で給仕しているんですが、ストレートヘアの巴さんがイケメンすぎてつらいです。
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まとめ

以上、「声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~【38話】」のネタバレを紹介しました。

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